神威杏次 official blog

【俳優・映画監督・脚本家 カムイキョウジのモノローグ】

今そこに無い景色

僕らには見えていない風景があるんだ。 【風景1】でかい人(男) でかい人はお酒を飲んで上機嫌で駅に向かって歩いていました。道すがら、誰かとバカ話を続けながら歩いています。楽しかったね♪めでたしめでたし。【風景2】知らないひと(男) 知らない人は…

10回のうち1回の法則

10回のうち1回、良い事があれば、人間は生きていける。9回のキツさを吹き飛ばすほどの1回である必要はあるけども。 必要なのは「9」を受け入れる覚悟と、「1」がとてつもなく大きい「1」であると気づくこと。 実際はもう少し多いでしょう、良い事も。ただ、…

『狐とハリネズミ』の真意

『狐は多くのことを知っているが、ハリネズミはただひとつ大事なことを知っている。』 この有名なギリシアの古い詩片は、現代では、キツネとハリネズミの「二つのタイプ」と解釈されて、主に経営学、帝王学として、ビジネス指南書などで引用されています。<…

シンギュラリティの話

シンギュラリティに関する論点は、もはや起こるか起こらないかの問題ではなく、起こるという前提のもと、それが「人間にとって幸せな未来かどうか。」に移行していく気がする。シンギュラリティ=人工知能が人間の知能を追い越すといわれている2045年問題の…

視界にないものは見えない

人間は「自分の視点でしかモノを見れない」生き物です。【視界にないものは見えない。】視界とは、過去の経験、想像力、客観性、人間性、年齢…等の要素で構成されていて、人それぞれに固有に存在する「見えている世界。」 <広告> // まったく同じ世界は、き…

「食べる」に喧嘩を売る人 ヤン・シュヴァンクマイエル

「幼い頃から、食べるということが嫌いだった。」byヤン数日前に映画「アリス」を観てから、まるで蟻の巣に引き擦り込まれたような勢いで、長編3本、短編15本くらいを一気に観漁りました。完全にハメられた… 衝撃の映像作家、ヤン・シュヴァンクマイエル…

頑張りすぎな擬態と、花が綺麗で良い匂いがする理由

ただ、ただ生きるため。 捕食者から逃れるため、あるいは捕食しやすくするための「擬態」。 海底で藻(も)と同じガラになってる魚、 木の葉にそっくりな虫、 みんな必死に、ものすごく必死にギタイしているんだけど、そもそも種の保存と繁栄のためとか言い…

つまりこういうことだと思うんだ

地球というものはひとつで、 世の中の大きな流れはひとつで、 うん、それは間違いないのだけど 人間ひとりひとりに違う世界があって、違う真実がある、それも間違いではない。 そこで…、 <広告> // よく、状況が変わったときに「世界の色が変わって見える」…

「ルーツ」と「ミルグラム実験」とハンナの言葉

「残酷な時代があったんだな~」 で済ませちゃいけない。 そこにあるのは、 現代でも変わらない… 人間の普遍的な性質だから。 「ルーツ」を観た。 1977版の再放送と、2016年版の放送の第一回。当時、社会現象にまでなった大ヒット・ドラマ。17世紀~19世紀の…

歳をとると時間の経過が早く感じられるのは何故?時間は平等ではないという話

【特殊相対性理論では、ある速度で動いている観測者の時計の進み方は、それより遅い速度か静止している観測者の時計よりも進み方が遅くなることが予言され、実験的に確認されている。一般相対性理論では、強い重力場にいる観測者は、それより弱い重力場にい…

中2じゃなくても「バトルシップ」

現在、衛星放送で放送中の「バトルシップ」(2012年アメリカ)これ、公開当時に映画館で観ました。特にこれ観よう!で行ったわけではなく、ドライブと食事ついでに、たまたまやってたのを観た。これがアホみたいに面白かった。 <広告> // 「難しいこと考えた…

感動するイイ話が、全然イイ話じゃないことが多々ある

いわゆる「イイ話」系の記事ってありますよね。「こんな感動的な話が…」と云う、かなりの確率で作り話であろう、あれ。バイラルメディアが広告収入を稼ぐためにSNSで拡散させるやつですね。好きか嫌いかと言えば嫌いですし、いろいろ嘘くさいなぁと感じる。…

ライオンBと資本主義

ライオンAはシマウマさんを食べました。お腹がいっぱいになりました。その後に、シカさんが通りがかりました。ライオンAはお腹がいっぱいなのにシカさんを追いかけるのは無駄な労力なので、無視して寝ることにしました。zzzライオンBもシマウマさんを食べ…

【ない】ではなく【なくなる】がツライということ。

僕らは「失う」ことへの準備が苦手だ。人生とは失うこと。生きるとは喪失を繰り返すこと。わかっちゃいるけど…。実際に失うまでは、なにもわからない。どれだけ心の準備をしているつもりでも、いざそうなると、実は、なんの準備もできていなかったことを思い…

仮面 / ペルソナ

【ペルソナ(仮面)】心理学者・ユングの概念で「己の外的側面」「シャドウ(影)」と共に有名ですね。生きていく上で「仮面」は必要。社交性も仮面のひとつで、自分を抑えて周りを持ち上げるとか。嫌なことでも辛抱して頑張るとか。普通の人が普通にやって…