神威杏次 official blog

【俳優・脚本・演出家 カムイキョウジのモノローグ】主に、好きな映画の話に絡めて、神威が意味不明なことを書いているブログ。◆映画の話はネタバレご注意◆

映画

【ない】ではなく【なくなる】がツライということ。

僕らは「失う」ことへの準備が苦手だ。人生とは失うこと。生きるとは喪失を繰り返すこと。わかっちゃいるけど…。実際に失うまでは、なにもわからない。どれだけ心の準備をしているつもりでも、いざそうなると、実は、なんの準備もできていなかったことを思い…

仮面 / ペルソナ

【ペルソナ(仮面)】心理学者・ユングの概念で「己の外的側面」「シャドウ(影)」と共に有名ですね。生きていく上で「仮面」は必要。社交性も仮面のひとつで、自分を抑えて周りを持ち上げるとか。嫌なことでも辛抱して頑張るとか。普通の人が普通にやって…

この世からSMAPがいなくなっても何の問題もないですが、ヴァンパイアがいなくなったらちょっと困る。

ヴァンパイアが好きなのですよ。いえ、ホラーが好きなのではなくヴァンパイアが好きなのです。この世からSMAPがいなくなっても何の問題もないですが、ヴァンパイアがいなくなったらちょっと困る。 <広告> // 「不老不死」「血を吸わないと生きていけない…

歳をとってからの屁理屈は最低である

性格の悪いジジイが若い娘とひたすらセックスをしたがる気持ち悪い映画。まったくお奨めできないけど、それでも、それなりに教訓はあるもので…。 「バスルーム 裸の2日間」 (原題:「Madrid 1987」2011年スペイン) 『いかにも偏屈そうな推定60代のジャー…

いま生きている理由

単細胞生物は、何度も細胞分裂することで生命をつなぐ。かたや多細胞生物は、元気なうちに子孫を残すことで、種としての生命をつなぐ。繁殖能力の衰えた者は老化し、やがて死を迎える。 個体…ひとりひとりは不老不死ではないけども、子孫にバトンタッチする…

生きるために必要なのは

人間は、あまりに受け入れがたい事象に出会うと、それを信じたくない心理から、忘却本能が働くといわれる。 生きるために…忘れる。 忘れることによって生きていくことができる。 人間が「気を失う」…のも、恐怖のあまり精神が壊れてしまわないように防衛本能…

『理解できない』という理由で他者を否定してはいけない。

「理解できない」という理由で、他者を否定してはいけない。 その理解できない先には、きっと何かがあるに違いないから。 「ことの終わり」 (原題:The End of the Affair 1999年英米合作) <広告> // ・男が死ぬ ・女は神に祈る。 「彼を助けて。助けてく…

「バードマン あるいは(なんたらかんたら)」DVD発売

何度か書いているネタですが…。 真実ってひとつじゃない、と、常々思っています。 人それぞれに違う真実があって、勘違いとか、思い過ごしとか、そんなレベルじゃない事実認識の相違の中で僕らは生きているのだと、そう仮定してモノを視るくらいでちょうど良…

最も妊娠しやすい体温

意外に思われるかも知れないけど、恋愛映画は大好きだ。 いや、恋愛…って単語のイメージがあまり好きではないので、言い直すと「男と女の映画」。 人間の本質や生き方を考えるには、男と女という普遍的な題材が最もわかりやすい。 <広告> // 名作と言われる…

12MONKEYS

動物実験の映像が流れ、ブルース・ウイルスがつぶやく。「人間はひどい。絶滅して当然だ。」まったく同感。=========ひさしぶりに名作「12モンキーズ」を観た。 そして、今、テレビシリーズでリメイクされていることも初めて知った。そっちはまだ…

海とヨットと三角関係

多感期になにを観たか…によって、人の嗜好って固まります。 僕の場合は、小学校の時にテレビにかじりついて観た洋画で、特にアラン・ドロン主演の映画が好きでした。 当時のフランス映画の、どこか退廃的な雰囲気に憧れた。 きっとその頃に観た景色、感じた…

真実か挑戦か「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

そして、君は得られたのか? この人生で求めたものを 私は手に入れたよ 君は何が欲しかった? 愛された者と呼ばれること 愛されたと感じること この地上に生きて レイモンド・カーヴァー <広告> // イニャリトゥ監督は、間違いなく嗜好的にダークサイドの人…

同じ壊れかた「赤い航路 BITTER MOON」

軽~く壊れた人が大好きです。 完全にぶっ壊れてしまうと、ちょっと困るけど、軽~くイイいい感じに壊れてる人は大好きです。 そんな僕も、いつからか慢性的に、間違いなく、軽~く壊れています。 <広告> // ======== ロマン・ポランスキー…この人も…

日本人の美学 アメリカの自由 「サヨナラ」マーロン・ブランド

マーロン・ブランド扮する米国軍人・グルーバー少佐は、仲間のケリーと共に神戸に転勤となり、そこで出会った歌劇団の女優・花荻と恋に落ちる。 「サヨナラ」1957年アメリカ映画。 「日本人との交際はご法度」とされている中で、ケリーは既に日本人女性と結…

これ、あかんやつやろ「セルビアン・フィルム」

みちゃいけないものってあるんだ。 暫くの間…性欲と食欲が80%、生きる気力が20%、減退した。 映画「セルビアン・フィルム」(2010年) 僕は、親友からDVDを借りて観たんだけど、彼は僕の許容範囲を知っているので、「神威なら大丈夫だろう」と判断…

不正確で曖昧であること

先日のこと。 新宿の路上でバッタリと友人とすれ違った。チラリと顔が見えた瞬間「●●ちゃんに似てるな。」と思ったにも関わらず…素通り。 少し時間がたってから「ん?もしかして?」と思っているとメール着信。「カムイさん、さっき新宿歩いてた?」「やっぱ…

「恋愛モノ」のポテンシャル

朝、時計代わりにつけているテレビのワイドショーで、某・有名人夫婦の別居・離婚の話題が耳に入った。絵に描いたような別れ際の男と女の性質の違い、典型的すぎて凄いですね。 <広告> // そうと決めたら切り替えの早い女と、どこまでもロマンティックな男。…

リメイク版「オールドボーイ」

ハリウッド映画で良く耳にする…ラストシーンを複数作って、試写のアンケートでどのヴァージョンを採用するかを決める…なんて方法。 そんなことしてるから面白くなくなる。 10人中8人が「YES」という結論ほど面白くないものはない。 <広告> // =======…

欠番の理由「怪奇大作戦/第24話/狂鬼人間」

「怪奇大作戦」第24話「狂鬼人間」。 その題材から、今や放送禁止になっている欠番。今ならYOUTUBで簡単に見れるのかも知れないけど、一時は入手困難だった代物。 刑法39条 1 心神薄弱者ノ行為ハコレヲ罰セズ 2 心神耗弱者ノ行為ハソノ刑ヲ減刑ス <広告> // …

60歳の童貞おやじ 「ニンフォマニアック」

「平気で嘘をつく人たち~虚偽と邪悪の心理学~」という本がある。 「邪悪とは、犯罪者でもない普通の人の中に日常的に存在する」が、 さまざまな隠れミノに覆われていて、一見、邪悪だとは気づかない。 その手法は…「自己正当化」「他者への攻撃」「道徳を…

すべてはプロレス

「ビヨンド・ザ・マット」というプロレスの裏側を描いた映画がある。 2001年、アメリカ最大のエンターテイメント企業、WWF。 試合前にレスラー同士が打ち合わせをする姿を写し、彼らの日常にスポットを当て、 命がけで戦う男たちとその家族の悲哀を描いた…

この世で最も貴重なふたつのモノ

「人生、この先なんかあると思ってんじゃね~だろうな?んなもん何もねーよ。ただ、働いて、食って、寝るだけだ。わかったか、この中卒!」 ひさしぶりに、こんな爽快なセリフを聞いた(笑) <広告> // 劇中のマキタスポーツさんのセリフだが、本当に何もし…

エゴと人間と「アパートメント」

僕は、映画をかたっぱしから観あさるタイプではないけど、好きな映画は何度も繰り返し観ます。これもそのひとつ。 「アパートメント」(1996) 結局、人間は誰もがエゴイストですな、それが当たり前で普通のことだから、取り立てて責めたり批判するのが間違…

平成版「愛と誠」

「愛と誠」 ご存じ、梶原一騎先生の昭和の名作、カムイはこの漫画…昔からかなり好きです。 どうやらこの漫画、時代背景との密着度が極めて高いせいか、世代が変わるといきなり、理解不能・ギャグでしかない・面白くない、という評価になる場合もあるようです…

映画はラストシーンが命 「嘆きのピエタ」

「映画はラストシーンが命」あらためてそう感じた。 「嘆きのピエタ」(英題:pieta )2012年 韓国 「カネとは…すべての始まりであり、終わりである。」 物語序盤、借金取りのガンド(主人公)に追い詰められた債務者たちが、片腕を切り落とす…あるいは命を…

本当に届く言葉とは…

真実ってひとつではないと、常々思っている。 人それぞれ、ひとりずつに違った真実がある 「イリュージョン」(原題 The Woman in the 5th) 邦題に違和感あり。映画とはイメージ違い。原題直訳「5番目の女」のほうが近い。 主演は、負のオーラをこれでもかと…

湾岸道路

「元気でいろよ」のひと言を残して 彼はあの年の夏の彼方へ消えてしまった。 あとに残された彼女としては 自分もどこかへいってしまうほかに 充実した生き方はなかった。 ふたりともいなくなり 陽が射して風が吹き これ以上のハッピーエンドはどこにもない。…

座礁船JANE

宮城県沖に座礁したロシアの貨物船「JANE号」 撮影は2008年ごろだったか、映画「新宿インシデント」のロケでジェーン号をナマで見る機会に恵まれた。 いやすごかった。 これまでの人生、ナマでみた風景の中で一番「怖かった」。 早朝に現場につき、手前…

大人の恋愛小説 「小説版 あらしのよるに」

「あらしのよるに」の小説版を読んでみた。 原作者が「決定版」だと言い切るだけあって完成度は高い。 ガブ(狼)とメイ(ヤギ)の性別を明言しなかったことは、この作品を奥深いものにした要因のひとつだろうが、この小説版でメイを女性的に描いたことは原…

壮絶に生きるということ。生きるという壮絶なこと。

ひさびさに妙なシンクロニティを感じ、不思議な気分にさせてくれた映画、 「ライフ・オブ・パイ」(劇場公開中) 「ん?これって…俺が最近、考えてることに似てる。」という感覚。偶然の一致なのか、なにかの因縁なのか、こういうことはたま~にある。 この…