神威杏次 official blog

【俳優・脚本・演出家 カムイキョウジのモノローグ】主に、好きな映画の話に絡めて、神威が意味不明なことを書いているブログ。◆映画の話はネタバレご注意◆

エゴと人間と「アパートメント」

僕は、映画をかたっぱしから観あさるタイプではないけど、好きな映画は何度も繰り返し観ます。これもそのひとつ。

 

「アパートメント」(1996)

 結局、人間は誰もがエゴイストですな、それが当たり前で普通のことだから、取り立てて責めたり批判するのが間違い。

 そんなもん当たり前だとしたうえで、他人のエゴを許し自分のエゴはなるべく抑えて、

傷つけたり傷つけられたり…。それがザッツ生きるってことなんだろね。

 

それが普通だから、誰かを恨むのが間違い。もちろん、自分を責める必要もない。

 だって人間だもん。

そか、人間なら仕方ない。

 

そんな気分にピッタリの、

昔から大好きな映画がこれです。

 

 

いや~この脚本は素晴らしいですよ。

 「愛し合っていた彼女が、2年前、突然、なにもいわずに姿を消した。」はい、なかなかに妄想が広がるフックです。恋愛映画でありながらサスペンス、ロマンティックな設定でありながらドロドロ人間ドラマ。てんこ盛り。

 

サスペンスは普通の日常の中にある。殺人やドンパチなんて必要ない。さまざまな伏線と、過去と現代を行き来する構成。そこに、人間のエゴ…あからさまなエゴが描かれている。でもそこに嫌悪感を感じないだけの、まーそりゃ仕方ないわなーと思える説得力がありんす。

 

勢いがあった頃のヴァンサン・カッセルに、まだゴージャスキャラになっちゃう前の

普通に綺麗なモニカ・ベルッチ。もう気絶するくらいベッピンさん。

ロマーヌ・ボーランジェ童顔巨乳はもはや凶器。

 

この3人を観てるだけで飽きないので、未見の方はぜひどうぞ。

 

縁があればまた会える。そうかも知れない。しかし、縁だの運命だのを呑気に待てるほど、人間は崇高ではないのだろう。

 

ひとまずジタバタしてみるか、みっともないけどね。まぁいっか。どうせ人間だから。

 そんな人間臭いフランス映画。