神威杏次 official blog

【俳優・脚本・演出家 カムイキョウジのモノローグ】主に、好きな映画の話に絡めて、神威が意味不明なことを書いているブログ。◆映画の話はネタバレご注意◆

これ、あかんやつやろ「セルビアン・フィルム」

みちゃいけないものってあるんだ。

暫くの間…性欲と食欲が80%、生きる気力が20%、減退した。

映画「セルビアン・フィルム」(2010年)

僕は、親友からDVDを借りて観たんだけど、彼は僕の許容範囲を知っているので、「神威なら大丈夫だろう」と判断して貸してくれた。

確かに、普段から、暗い映画が好きな神威ではございます。バッドエンドも、救いようのないラストも大好物さ。でも、そんな、いわゆる「暗い映画」「重い映画」とは、絶対的な質が違う。

さすがにドン引き。

あかん…絶対あかんやつや、これ。

人間の尊厳を否定する…絶対的な不快さ。一片の救いも見当たらない。案 の定、世界中で上映禁止、DVD発売禁止になったらしい。

とはいえ、映画の構成や手法に感心する部分はあったので、僕は観た意味がありましたが。


仮に、毎晩、この映画を強制的に観せられたとしたら…間違いなく精神を病む。

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じゃ、どうしてお薦めもできない映画の事をブログに書くのさ?なにが言いたいのさ?て話ですが、

どんなに素晴らしいモノでも、使い方によっては凶器になる…と云うお話。

そこまでヒトの精神に悪影響を及ぼすモノでも「これは映画だから」「表現の自由だから」の大義名分の元に世に出る。

それは時に人に希望を与えることもあれば、取り返しがつかないくらい傷つけることもある。

なんだって同じ。

言葉…は、ヒトを幸せにするが、殺すこともできる。

常識や道徳…は、必要なものだが、得てして、それは偽善者の建前として機能する。

厳しさ、優しさ、教育、…すへて必要。しかし、本当に必要なものは、想いであり、術ではない。体罰が是か非かなんて、そこだけ論じても無駄で、そこに想いがあるかどうかで正解が変わる。

おそらく俺たち人間は武器の使い方を知らないんだ。

能力の使い方は、人それぞれのモラルの問題だけど、じゃあモラルって何さ?という話になり堂々巡りになる。

じゃどうすればいいの?と聞かれたら…

「人間は愚かな生き物」であり「自分も人間である。」…その事実に気付くしか方法はない。

思い上がった瞬間から、人間はゆっくりと落ちていく。

 

怖いもの見たさの方…どぞ。