神威杏次 official blog

【俳優・脚本・演出家 カムイキョウジのモノローグ】主に、好きな映画の話に絡めて、神威が意味不明なことを書いているブログ。◆映画の話はネタバレご注意◆

『理解できない』という理由で他者を否定してはいけない。

「理解できない」という理由で、他者を否定してはいけない。

 

その理解できない先には、きっと何かがあるに違いないから。

 

 

「ことの終わり」

(原題:The End of the Affair 1999年英米合作)

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・男が死ぬ

・女は神に祈る。

「彼を助けて。助けてくれたら、もう彼と会わないと約束する。」

・男、生き返る。

・女、神への誓いを守るため、彼の前から姿を消す。

 

…いや、ごめんなさい、理解できません。

 

不倫の話で始まります。

いかにも、かったるそうな映画です。

実際、けっこうかったるいです。

男は嫉妬の鬼で、ほとんどストーカーです。

 

女は、夫とも彼とも違う3番目の男と会っています。

男は、私立探偵を雇って調べ始めます。

そこで、盗んだ彼女の日記から、その真意を知ります。

 

で、不倫の物語は、やがて神への信仰のお話に変わっていきます。

びっくりです。

 

3番目の男は…神様でした。

ほらびっくり。

 

彼女は、彼への愛を貫いていたのです。

ほんまか。

 

最終的に、男は神に懺悔します。

その前に、周りの人間にぶちきれて悪態をついとるけども。

 

かったるい映画だったのに、最後の30分くらいで観入ってしまいました。

 

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純愛…精神的な愛、みたいなものは、例えば、一緒に暮らして、もはや恥ずかしいものなんて何もないくらいの状態になってからなら、いずれ芽生えると思います。

 

草食とか言われて、最初からろくにセックスをしないことが純愛ではない。

 

でも、この映画のように、まだ恋愛初期のラブラブな時に「神に誓ったから」という理由で、いきなり「二度と会わなくても愛は残る。」といって去られたらびっくりします。

 

といいつつ、映画の後半で、彼女の生き方を見せられると、妙に納得してしまう不思議な映画です。

 

理屈では、ほとんど理解できないまま終わるんだけど、理屈じゃないなにかに納得させられます。

 

変な映画だけど、間違いなく良作です。

 

「人間同士、理解できなくて当たり前」

 

その基本がわかっていれば…。