神威杏次 official blog

【俳優・脚本・演出家 カムイキョウジのモノローグ】主に、好きな映画の話に絡めて、神威が意味不明なことを書いているブログ。◆映画の話はネタバレご注意◆

黄色人種がおススメする重い映画3つ「白いカラス」「それでも夜は明ける」「7days」

最近、終戦記念ということで、衛星放送では戦争特集が目白押し。

ヒロシマ、ナガサキ、硫黄島、東京大空襲…

そこにある一片の救いもない現実に比べたら、重くて暗い映画も、娯楽作品みたいなものです。
そこに一瞬の救いが描かれてさえいれば…。

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で、戦争とはあまり関係ないですが、重い映画をいくつか…、

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「白いカラス」
原題:The Human Stain(2003)

稀に、突然変異で白いカラスが生まれるらしい。稀に、肌の白い黒人が生まれるらしい。

人種差別発言から大学教授をクビになり、奥さんを亡くし、過去の栄光から、ただ孤独な老人に落ちぶれてしまったアンソニー・ホプキンス。

義理の父に指を入れられ、夫からは背後からパイプで殴られ、火事で二人の子供を失くし、完全に壊れてしまっている女、ニコール・キッドマン。

歳の差で恋に落ちます。
問題の多いニコールとの関係を周囲は心配しますが、「俺の最後の恋だ。文句あるか。」的に突き進みます。

ベトナム帰りでPTSDに苦しむ、ニコールの元・夫、エド・ハリスが、二コールにつきまとって、何度も警察のお世話になります。

全員、ひどいです。

やがてアンソニーは、隠し続けて生きてきた秘密を、二コールに話します。キッドマンもまた、めちゃ年上のアンソニーに甘えます。

人種問題、ベトナム…アメリカが抱える痛みというものは、やはり僕ら日本人には理解できない。

それに、この映画自体、普通にみたらあまり面白くない。

ただ、上記三人に加えてメインキャストにゲイリー・シニーズ。僕は、この四人の芝居を見るだけで、ごはん三杯食べれます。

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「それでも夜は明ける」
原題:12 Years a Slave(2013)

南部で黒人奴隷として生きた人の伝記。ほとんど説明不要。

そういえば、今月、ヒストリーチャンネルで「ルーツ」の再放送と、2016年版の「ルーツ」の放送があります。
小学生の時にみてショックを受けました。この再放送は嬉しい。

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「7days」
原題:INHALE(2010)

臓器移植ビジネスのカラクリは、少し興味のある人なら知っているだろうし、知らなくても、ちょっと考えたらわかる。ただ、ここまでビッシリと見せられたらショックを受ける。

貧困な社会での、罪、カネ、運命。そこに飛び込んだアメリカ人というマイノリティ。

観終わって拍手しました。素晴らしい。

めちゃくちゃ重いですが。

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昔から、オリンピックというものがあまり好きではない。
日本人が勝って嬉しい、と、あまり思わない。

でも、野球やサッカーの国際大会は燃える。
日本が勝ったら嬉しい。

我ながら中途半端なナショナリズム。

そして、自分たちが有色人種である意識さえ希薄な、呑気なイエローモンキーだ、俺たちは。