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神威杏次 official blog

【俳優・脚本・演出家 カムイキョウジのモノローグ】主に、好きな映画の話に絡めて、神威が意味不明なことを書いているブログ。◆映画の話はネタバレご注意◆

なぜか「泣き顔」

ブログ 映画

 今、ところどころの駅のホームで某・新作映画のPV動画が流れています。

 そこでブラッド・ピットの泣き顔が出てきます。通りすがりに横目で見ながら「相変わらず素晴らしいなぁ~」と思っていました。

 映画でも実生活でも「泣き顔」の破壊力って凄い。

 男も女も、普段、そうそう人前では泣きません。但し、映画やドラマに感動して涙を流すとか、説教されて悔し涙を流すとか、割りと良くみかける涙のことではなくて、もっと深く自分に関わることで、心底、悲しい感情がこみあげて泣くときの「泣き顔」の話です。

 なにか哀しいことがあって毎晩泣いているなんて状況は、人によっては良くあるのでしょうけど、それを人前で見せることはなかなかないです。だから、そのレア感や感情の本気度が伝わるから強力なんですね。見せられた方は。

 俳優の演技でも泣き顔って重要です。それで演技の巧拙がわかってしまうくらい。演技の基本…感情、自己解放…ができるかどうかを試されるようなもので、泣き顔が素晴らしい人は、ほぼ例外なく芝居が巧い。演技力のない神威にとっては、ものすごく苦手でしたけども。

 ちなみに、個人的に、僕が過去につきあわせていただいた彼女たちの顔を思い出す時に、真っ先に出てくるのが「泣き顔」です。

 「不思議に浮かぶのは君の泣き顔さ。」と歌っていたのは原田真二さんですが、そう、なぜか泣き顔なんですよ。思い浮かぶのが。

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僕の好きな泣き顔映画いくつか。

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 「セブン」ブラッド・ピット

 ケビン・スペイシーを撃つ時の、あの「撃ちたい」「撃っちゃダメ」「いや撃つ」「あかん」「いや撃たな、ここは。」…と、めまぐるしく感情を入れ替えながら見せる泣き顔。絶品としか言いようがないです。

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 「蜘蛛女」ゲイリー・オールドマン
 ラストシーン。「妻が帰ってきた…」の嬉し涙から、それが幻想だとわかって哀しい涙にシフトさせるところ。これも素晴らしい。

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 「フェイス・オフ」ニコラス・ケイジ
 刑務所から逃げ出した後、敵のアジトで、女房を寝取られたことを皆の前で笑いとばすフリをする時の泣き笑い。これは感情というよりはテクニック感が

 ただ、ニコラス・ケイジの場合は、普段から常に泣いてるような顔をしてますが普段から常に笑ってるような顔の堺雅人さんと逆パターンですね。

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 ジュリエット・ルイスの泣き顔

 昔から大好きな女優さんです。これはブラッド・ピットとつきあってる時の画像でしょうか。だいたいの作品で泣き顔を見せてくれます。彼女の泣き顔から感じるのは、無邪気さ、精神的に無垢であるがゆえの哀しさ、大人になりたくない子供の顔。「カリフォルニア」「フロム・ダスク・ティル・ドーン」あたりの泣き顔がかわいい。

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 「ザ・レスラー」ミッキー・ローク

 娘との会話で流す涙。あれはきっと演技ではないですね。ミッキー・ロークの人生そのものの涙に見えます。映画の中でこんなにリアリティある涙を見たのはひさしぶり、と観た当時に思いました。

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 これからも、素晴らしい泣き顔映画に出会いたいものです。

 実生活であまり頻繁に出会ってしまうのはちょっと困るけども…。