神威杏次 official blog

【俳優・脚本・演出家 カムイキョウジのモノローグ】主に、好きな映画の話に絡めて、神威が意味不明なことを書いているブログ。◆映画の話はネタバレご注意◆

真剣な遊び

 「真剣な遊び」から、思いがけない「なにか」に出会うことがあります。

定義
・(生活のための)仕事ではない。
・直接的に営利目的ではない。
・それで社会的評価を得ようとか、そういうことでもない。
・でもすでに義務になっている。
・それなりの結果が必要なため、結局本気になる。
・基本的に楽しいこと、あるいは得意なことである。
・真剣にやればやるほど楽しい。

 それらの構成要素が重なったとき「真剣な遊び」に突入します。

 とある短編映画で遊んでるお話。

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 あるプロジェクトからの依頼で、ひょんなことから10分ほどの短編映画を撮ったのです。情報公開NGなので具体的なことは何も書けませんが。限定区域のみの上映で一般公開もしないやつです。まさに「真剣な遊び」案件。

 ちなみに「ショート・ムービー」というと一般的には、結婚式で流れるアレだったり、ビジネスのプレゼン用で見かけるアレだったり、あるいはCMディレクターが撮るような、やたら映像がキレイなPV等をイメージする人も多いでしょうが、それらと「映画」はまったく別物です。映画と演劇が似て非なるものであるのと同じように。

 

 「映画を撮るってことでいいのね?」と確認して受諾。機材がボロかろうが、撮影環境がどうだろうが、編集ソフトが安物だろうが、それが「映画」である限り勝てるので。(誰に?)

 
 当初は、さっと撮影して、さっと編集して、納品、以上!…で終わる予定が、いろいろ限られた条件下ではあるけど、その中で少しでも良くしようという欲が出てくるもので、仲間とディスカッションを重ねながら、編集ヴァージョンのテイク数がどんどん増えていく。

 やばい、楽しい。

 まったくおカネにもならないし、名誉にもならないのだけど、個人的には、ひさしぶりに映画言語(※注)の確認もできたし。充分に得るモノはありましたとさ。

 「真剣な遊び」に勝るものはない。

 さてと、完成まで、まだもうちょい遊びます。

 きっと「なにか」に出会えるはずなので。

 

 ※注)映画言語:
 語り出すとキリがないですが、映画にとっての「言語」とは(カメラが)「どこをどう撮って」「なにを」「どの順番で」「どれくらいの間で」「見せるか」あるいは「見せないか」等の選択のこと。簡単にいうと、脚本上のセリフや俳優の演技だけが「言葉」ではなくて、例えば「哀しい」ことを表現するのに、泣いている俳優を映すより、卓上にある小物を見せるほうがよほど「哀しい」を雄弁に語ってくれたりする。そんなこと。