神威杏次 official blog

【俳優・映画監督・脚本家 カムイキョウジのモノローグ】

【復刻版】『あの狂気の裏には…特捜エクシードラフト撮影秘話』

以下は、2000年頃、俳優・現役時代の神威がHPに書いた記事です。以後、特撮ファンの方が各所でこの記事について言及してくださっているのは知っていましたが、いつしか、HPリニューアルのタイミングで消していました。最近、この記事がwikipedia「特捜エク…

映画『マイ・ガール』撮影終了のご報告やらなんやら

「撮影終了」=「素材を集め終えた」という意味。 肝心の編集はこれからで、いずれ完成する映画の全容は、まだ僕のアタマの中にしかない。 まだまだ「あとがき」みたいなことを書くタイミングでもないから、今回、自主映画を撮ろうとなった事の発端やら諸々…

僕が『黒猫のタンゴ』をあきらめるまでのお話

【今回、いつにも増して長文ですが、音楽の著作権に関するお話なので、映画や舞台で音楽を使用することのある方にとっては、それなりに面白いかも…です。】 「これだ!」「これしかない!」 映画や舞台に係るもろもろの著作権に関して、僕はきっと、普通の人…

「スタンフォード監獄実験」が教えてくれること。

状況が悪を作る。性格や人格は関係ない。 与えられた状況によって誰もが悪魔化する可能性を秘めている。どんな状況でも「自分自身」でいることがいかに難しいか。 僕らは、常に、自分が邪悪にならないように努力し続ける必要がある。 スタンフォード監獄実験…

バベルの塔とニッポンガンバレ

その昔、人間は、天に届く道を作ろうと「バベルの塔」の建設を始めたんだってさ。 物凄く高くてね、従業員が生活できるように途中に街があるような塔。随分長い間、大地を踏むことなく作業するんだ、みんな。 それが完成したら、天まで登れるんだから、すご…

ある星の人がやってきた話

ある星の人が、人類を救うためにやってきました。 ある星の人は、人類に「生き残るために」ある言語を伝えようとしました。その言語を理解することによって、時間や空間の概念が丸っきり変わるようだ。 人類が救われるには、現在の概念を変える必要があるら…

号泣の聖典『DEVILMAN crybaby』の衝撃【感想】

僕にとっては聖典なので観ないわけにいきません。 魂をえぐられたように号泣しました。 地上波では絶対に放送できない、美樹の「あのシーン」があります。タラちゃんはタロちゃんに名前が変わって、最期は原作から改変されたけど衝撃的に泣けます。「これが…

ノーガードの殴り合い~マウントポジションの先にあるもの~

天性の戦闘力を感じる。 マウントポジションを取った相手の顔面、それも鼻っ柱を狙って、ここぞとばかりに拳を叩き落す姿は、とても「弱者の悲痛な訴え」には見えない。 マウントを取ってからの戦い方で、人間性や度量がわかる。彼女の中に、マウンティング…

元・大阪松竹歌劇団(OSK)芝のり子 永眠

2017年11月8日未明 元・大阪松竹歌劇団(OSK)芝のり子 永眠しました。享年80歳。 引退から50年以上が経過し、母の現役時代を覚えている方も少ないと思いますが、5年ほどの短い期間ながら、母はきっと多くの方のご助力で、多くの方に愛され、輝かしい時…

記憶と感情のお話

「早く忘れたほうがいい。」この場合に忘れるのは「記憶」ではなく「感情」。 人間には、忘れるという素晴らしい機能がある。悲しみから立ち直れるのも、時間が解決してくれるのも、忘れることができるから。 ただ、起こった事実を本当に忘れているわけでは…

ブレードランナー2049【少しだけネタバレ】

「ブレードランナー2049」公開初日に鑑賞。 ネタバレは、事前に読んでも問題ない範囲に収めてはいますが「100%何も知らずに映画を観たい!」という方は読まないでください。 以下、ほぼ旧作についてのお話で、ストーリーや核心部のネタバレは避けていますが…

怒りの感情が人を幸せにすることはない。

「怒りが君を幸せにしたか?」 映画『アメリカン・ヒストリーX』の名セリフです。 ひとりのバカの身勝手な怒りの感情が、どう転んでも誰も得をしない状況を作り出し、よりによって最悪の結末となった東名道路の事件も、怒りが招いた悲劇。怒りだけの問題で…

「命」のお話 ~Tears in rain monologue~

『俺はお前たち人間には信じられない光景を見てきた。オリオン座の近くで炎を上げる戦闘艦。暗黒に沈むタンホイザー・ゲートのそばで瞬くCビーム。そんな記憶も、時と共に消える。雨の中の涙のように。…死期が来た。』 ブレードランナーは「命」の物語だ。 …

自然に逆らうということ

ペットショップの前を通ると嫌な気分になる。 人間の都合で、人間に好かれる個体を作るために、無理やりに近親配合されカラダの弱い子が生まれる。カラダが弱いという宿命を背負って一生を生きることがどれほど辛いことか、想像もしない。 人間なら倫理的な…

スマホを持たなくても歩きスマホができるようになるお話。

AR(拡張現実)を検索して適当に読み進んでいたら…。 なんでもそのうち、例えばすごい技術を持った名医Aさんの脳内データを、遠い場所にいるBさんの脳内に一時的にインストールすると、まるでAさんがBさんに乗り移ったかの如く手術できるようになると…