神威杏次 official blog

【俳優・映画監督・脚本家 カムイキョウジのモノローグ】

【復刻】ある闘い-Movie wars-(前編)【加筆・改訂版】

人生で「山が動いた」と感じた瞬間が何度かある。これは、当時33歳の神威の「ある闘い」の記録。 『電話の主は、日活のプロデューサーY氏だった。「神威さん、来年のラインナップの中で2本とも行きます!スタッフを集めておいてください!」飛びあがった。…

コレの関係者試写とアレの再々演

先日『アンナ-Anna-』の関係者試写でした。 自分の頭の中にしかなかったものを可視化して、まずは最も近い関係者である出演俳優陣に披露する会…自分以外の人間に見せるのはこれが初めてですから、映画が世に出ていく第一歩目ということになる。 ひとまず、そ…

『映画を作りました』の巻

さて、もろもろ一段落してきたところで… 『映画を作りました』の巻。 予算なんてものはありません。全額ポケットマネー、自分で1から10まで走り回って作った、手作りインディーズ映画です。 一回の飲み代で消える程度の謝礼で参加してくれた俳優たちに感謝…

映画『アンナ-Anna-』完成と上映会のお知らせ

【ご報告とお知らせ】 2018年夏、春に撮った短編映画『マイ・ガール』に続いて『アンナ-Anna-』という映画を撮りました。尺は29分。ギリギリ「短編」の部類に入りますが、おそらく実際にを観た感覚は「中編」くらいのイメージになるはずです。「短編らし…

ハードボイルドってなに?ってお話

神威が作る作品はハードボイルドです。 すっかりそういうイメージになっているし、実際その通りです。ただ、そもそもハードボイルドというものを間違って認識されている方も多く、ただカッコつけて銃を撃ちまくったり、悪者をやっつける…みたいな。 まったく…

【復刻版】『あの狂気の裏には…特捜エクシードラフト撮影秘話』

以下は、2000年頃、俳優・現役時代の神威がHPに書いた記事です。以後、特撮ファンの方が各所でこの記事について言及してくださっているのは知っていましたが、いつしか、HPリニューアルのタイミングで消していました。最近、この記事がwikipedia「特捜エク…

映画『マイ・ガール』撮影終了のご報告やらなんやら

「撮影終了」=「素材を集め終えた」という意味。 肝心の編集はこれからで、いずれ完成する映画の全容は、まだ僕のアタマの中にしかない。 まだまだ「あとがき」みたいなことを書くタイミングでもないから、今回、自主映画を撮ろうとなった事の発端やら諸々…

僕が『黒猫のタンゴ』をあきらめるまでのお話

【今回、いつにも増して長文ですが、音楽の著作権に関するお話なので、映画や舞台で音楽を使用することのある方にとっては、それなりに面白いかも…です。】 「これだ!」「これしかない!」 映画や舞台に係るもろもろの著作権に関して、僕はきっと、普通の人…

「スタンフォード監獄実験」が教えてくれること。

状況が悪を作る。性格や人格は関係ない。 与えられた状況によって誰もが悪魔化する可能性を秘めている。どんな状況でも「自分自身」でいることがいかに難しいか。 僕らは、常に、自分が邪悪にならないように努力し続ける必要がある。 スタンフォード監獄実験…

バベルの塔とニッポンガンバレ

その昔、人間は、天に届く道を作ろうと「バベルの塔」の建設を始めたんだってさ。 物凄く高くてね、従業員が生活できるように途中に街があるような塔。随分長い間、大地を踏むことなく作業するんだ、みんな。 それが完成したら、天まで登れるんだから、すご…

ある星の人がやってきた話

ある星の人が、人類を救うためにやってきました。 ある星の人は、人類に「生き残るために」ある言語を伝えようとしました。その言語を理解することによって、時間や空間の概念が丸っきり変わるようだ。 人類が救われるには、現在の概念を変える必要があるら…

号泣の聖典『DEVILMAN crybaby』の衝撃【感想】

僕にとっては聖典なので観ないわけにいきません。 魂をえぐられたように号泣しました。 地上波では絶対に放送できない、美樹の「あのシーン」があります。タラちゃんはタロちゃんに名前が変わって、最期は原作から改変されたけど衝撃的に泣けます。「これが…

ノーガードの殴り合い~マウントポジションの先にあるもの~

天性の戦闘力を感じる。 マウントポジションを取った相手の顔面、それも鼻っ柱を狙って、ここぞとばかりに拳を叩き落す姿は、とても「弱者の悲痛な訴え」には見えない。 マウントを取ってからの戦い方で、人間性や度量がわかる。彼女の中に、マウンティング…

元・大阪松竹歌劇団(OSK)芝のり子 永眠

2017年11月8日未明 元・大阪松竹歌劇団(OSK)芝のり子 永眠しました。享年80歳。 引退から50年以上が経過し、母の現役時代を覚えている方も少ないと思いますが、5年ほどの短い期間ながら、母はきっと多くの方のご助力で、多くの方に愛され、輝かしい時…

記憶と感情のお話

「早く忘れたほうがいい。」この場合に忘れるのは「記憶」ではなく「感情」。 人間には、忘れるという素晴らしい機能がある。悲しみから立ち直れるのも、時間が解決してくれるのも、忘れることができるから。 ただ、起こった事実を本当に忘れているわけでは…