神威杏次 official blog

【俳優・映画監督・脚本家 カムイキョウジのモノローグ】

ブレードランナー2049【少しだけネタバレ】

「ブレードランナー2049」公開初日に鑑賞。 ネタバレは、事前に読んでも問題ない範囲に収めてはいますが「100%何も知らずに映画を観たい!」という方は読まないでください。 以下、ほぼ旧作についてのお話で、ストーリーや核心部のネタバレは避けていますが…

怒りの感情が人を幸せにすることはない。

「怒りが君を幸せにしたか?」 映画『アメリカン・ヒストリーX』の名セリフです。 ひとりのバカの身勝手な怒りの感情が、どう転んでも誰も得をしない状況を作り出し、よりによって最悪の結末となった東名道路の事件も、怒りが招いた悲劇。怒りだけの問題で…

「命」のお話 ~Tears in rain monologue~

『俺はお前たち人間には信じられない光景を見てきた。オリオン座の近くで炎を上げる戦闘艦。暗黒に沈むタンホイザー・ゲートのそばで瞬くCビーム。そんな記憶も、時と共に消える。雨の中の涙のように。…死期が来た。』 ブレードランナーは「命」の物語だ。 …

自然に逆らうということ

ペットショップの前を通ると嫌な気分になる。 人間の都合で、人間に好かれる個体を作るために、無理やりに近親配合されカラダの弱い子が生まれる。カラダが弱いという宿命を背負って一生を生きることがどれほど辛いことか、想像もしない。 人間なら倫理的な…

スマホを持たなくても歩きスマホができるようになるお話。

AR(拡張現実)を検索して適当に読み進んでいたら…。 なんでもそのうち、例えばすごい技術を持った名医Aさんの脳内データを、遠い場所にいるBさんの脳内に一時的にインストールすると、まるでAさんがBさんに乗り移ったかの如く手術できるようになると…

人は本当に人のフリみて我がフリ直しているのだろうか

人間には学習能力がある。…あるのだけど。 そもそも学習できるのは「自身の経験から」だけで、実は、他人のフリ見て自分のフリを直してなんかいないじゃないの?ってお話。 他者から学べるくらいなら、人類はとっくにもっと成熟した大人の集団になっていなき…

『ブレードランナー』が描けなかった未来

先日、BSにて「ブレードランナー」の放送があったので随分ひさしぶりに観た。今さら語るまでもないSF映画の金字塔ですが。 一昨年は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の30周年で、あれやこれや検証がされてましたね。1985年当時に描かれた2015年について。…

いや、別に「ちょっとイイこと言おう」なんて気はサラサラないのですよ

いや、別に「ちょっとイイこと言おう」なんて気はサラサラないのですよ。SNSで良く流れてくる「ちょっとイイ話」なんて大嫌いなのですよ。 でも、最近、とても小さなことで気持ちがザワザワしたことがあり…。 【「勝つ」ってどういうこと?】というお話。 い…

ほとんどの人が勘違いしている?『太陽がいっぱい』の名セリフ

僕は、40年以上、ずーっと勘違いしていたのかも知れません、 「太陽がいっぱいだ。‥最高の気分だ。」 アラン・ドロンの『太陽がいっぱい』の超有名なセリフですが、あれ、ほとんどの人が信じている意味ではなく、本当はまったく違う意味のセリフだった…?と…

軽くゾ~ッとしたお話

先日、背筋が寒くなる出来事があった。 時間は19時すぎの帰宅ラッシュ時。某線・某駅で人身事故が発生。 僕が駅に入った5分ほど前の出来事らしく「当駅で人身事故が…」のアナウンスが怖い。いろんなことを注意しながらホームに上がると、当該電車がホームの…

「俺に言わせりゃ」

「俺に言わせりゃ」って変な言葉だ。 最初が一人称で「俺」なのに「言わせるとすれば」と続くもんで、じゃ言わせてるのは誰だとなるんだけど、実際は誰も意見してくれなんて頼んでないわけで。 訳してみる。 「私に意見させていただくならば」 …そんなに遠慮…

壊れかけのアンテナ

きっと僕は、地上波を15分以上みると死んでしまう病気なのだと思う。 地上波テレビを観なくなって久しい。観ないというよりは、観ていられない。テレビ…特にドラマやバラエティなど一切見なくても、自分にとってはなんら問題なく生きていけることは実証済み…

T2 トレインスポッティング…は、マズい気がする。

そんなもの作ってしまって大丈夫なのか?と思う。 「歳をとるのはクソだってことか?」「そういうことになるな。」 20年前に彼らが言っていたことが本当だとしたら、スクリーンにはどんなクソが出てくるの?ってことになる。 ========= 1996年「トレインスポ…

がちょ~ん

例えば正義のヒロインを撮るとします。そこで、どのシーンを撮って視聴者に見せるかを選択します。 ヒロインが悪を倒しているところを見せるか、ウンチしているところを見せるか考えます。そのとき、どちらにしろ彼女は正義のヒロインなのですよ。悪を倒して…

肩書き論争…なんてことになっていたらしい。

今さらながら「肩書き論争」なるものが起こっていたらしい。 俳優なんて自由業が長い(長かった)僕らの間では、とっくの昔に散々繰り広げられた話ではありますが、自由な生き方…なんてものが増えてきた昨今、あらためて再燃するのも当然の成り行きなのでし…

「見た目か中身か?」は知らないけど、ハン・ヒョジュが好みであることはわかる

異性を選ぶときに「中身が大事か、見た目が大事か」なんて語り尽くされた話題…。 あらためて考えても、「中身が大事」と「見た目が大事」が明確な反対語ではないから、いくら議論しても答えが出ないわけです。 中身はある程度見た目に出るし、見た目によって…

たまには黙ってお酒でも。

みんなに「かわいそう」と思われる状況って、意外に幸せなのです。 だってそれは「理解してくれる人がいる」ということだから。

ITS ONLY PAPER MOON

ナンバーワンよりオンリーワン…なんて言い方に感動している感じがウザい。 オンリーワンて、どこか傲慢なイメージがあるのです。 ナンバーワンでいいやん。 <広告> // ==== 「ナンバーワンにならなくてもいい。元々特別なオンリーワン。」ってことなんだ…

「わんわん!」と「にゃ~にゃ~!」

男女のケンカって決着がつきません。 どちらかが疲れて終わることはあっても、どちらかが折れて終わることはあっても、明確な勝敗はつきません。 なぜなら異種格闘技戦だからです。陸の上では虎が勝つ。海の中ではサメが勝つ。 違う動物だからです。むしろ決…

面白くないからだ。

昔は、みんな悪ぶっていた。自由な人間に見られたいと頑張った。 なぜなら、世の中がマトモすぎたからだ。そこでマトモに生きても面白くなかったからだ。 今は、みんなマトモぶっている。堅実な人間に見られたいと頑張っている。 なぜなら、世の中がムチャだ…

メアリー・トッドが呼んでいる。床に着く時間だ。

最初から、女の目のまわりには青タンがついていた。 以後、デイジーのやることなすこと全部がジワジワとツボに入ってきた。 あ、デイジーとは女の名前だ。 絞首刑にされるためにレッド・ロックに向かってる女の名前。 <広告> // 公開当時、この映画のあらす…

なぜか「泣き顔」

今、ところどころの駅のホームで某・新作映画のPV動画が流れています。 そこでブラッド・ピットの泣き顔が出てきます。通りすがりに横目で見ながら「相変わらず素晴らしいなぁ~」と思っていました。 映画でも実生活でも「泣き顔」の破壊力って凄い。 <広告>…

今そこに無い景色

僕らには見えていない風景があるんだ。 【風景1】でかい人(男) でかい人はお酒を飲んで上機嫌で駅に向かって歩いていました。道すがら、誰かとバカ話を続けながら歩いています。楽しかったね♪めでたしめでたし。【風景2】知らないひと(男) 知らない人は…

10回のうち1回の法則

10回のうち1回、良い事があれば、人間は生きていける。9回のキツさを吹き飛ばすほどの1回である必要はあるけども。 必要なのは「9」を受け入れる覚悟と、「1」がとてつもなく大きい「1」であると気づくこと。 実際はもう少し多いでしょう、良い事も。ただ、…

『狐とハリネズミ』の真意

『狐は多くのことを知っているが、ハリネズミはただひとつ大事なことを知っている。』 この有名なギリシアの古い詩片は、現代では、キツネとハリネズミの「二つのタイプ」と解釈されて、主に経営学、帝王学として、ビジネス指南書などで引用されています。<…

シンギュラリティの話

シンギュラリティに関する論点は、もはや起こるか起こらないかの問題ではなく、起こるという前提のもと、それが「人間にとって幸せな未来かどうか。」に移行していく気がする。シンギュラリティ=人工知能が人間の知能を追い越すといわれている2045年問題の…

視界にないものは見えない

人間は「自分の視点でしかモノを見れない」生き物です。【視界にないものは見えない。】視界とは、過去の経験、想像力、客観性、人間性、年齢…等の要素で構成されていて、人それぞれに固有に存在する「見えている世界。」 <広告> // まったく同じ世界は、き…

「食べる」に喧嘩を売る人 ヤン・シュヴァンクマイエル

「幼い頃から、食べるということが嫌いだった。」byヤン数日前に映画「アリス」を観てから、まるで蟻の巣に引き擦り込まれたような勢いで、長編3本、短編15本くらいを一気に観漁りました。完全にハメられた… 衝撃の映像作家、ヤン・シュヴァンクマイエル…

頑張りすぎな擬態と、花が綺麗で良い匂いがする理由

ただ、ただ生きるため。 捕食者から逃れるため、あるいは捕食しやすくするための「擬態」。 海底で藻(も)と同じガラになってる魚、 木の葉にそっくりな虫、 みんな必死に、ものすごく必死にギタイしているんだけど、そもそも種の保存と繁栄のためとか言い…

つまりこういうことだと思うんだ

地球というものはひとつで、 世の中の大きな流れはひとつで、 うん、それは間違いないのだけど 人間ひとりひとりに違う世界があって、違う真実がある、それも間違いではない。 そこで…、 <広告> // よく、状況が変わったときに「世界の色が変わって見える」…