なんだか凄い人がいるらしい。
「31歳、フリーター。希望は、戦争。」という論文を発表した赤木さんという方。
戦争待望論のようにもとれる過激なサブタイトルに反応した各界著名人からこきおろしをくらったらしいが、さらにめげずに反論本を出版。フリーライターという肩書きがついた今もコンビニでバイトを続ける…今現在、日本一有名なフリーターさんらしい。
この人を雑誌のインタビューで知ったんだけど、そこで語っている事にしても、とにかくストレート且つ自分本位だから、まぁ突っ込みどころ満載!言論の場を持つ著名人が読んだら、そりゃどこかに突っ込み入れたくなるわ、みたいな。
しかし…、
沈黙は金、口は災いの元、とばかり、保身のためには必要最低限の事しかしゃべらないのが得策になる世の中、曲解される事も恐れず思ったことを発言する姿勢が凄い。
ちなみに僕は、賛成とか反対とか、そんな事、論じれるだけの知識がないので、単なる通りすがりの感想です。…念のため。
じゃあなんでこの話をブログに書いてるのかというと…、
「戦争にでもならない限り、階層の流動化は起きない。」
「下の人間にとって、戦争は浮上のチャンス。」
という氏の言葉に、瞬間的に共感したから。
但し、この場合、本当の戦争の話ではなく…、
戦争という言葉を、
組織・業界・企業・団体…身近な小さい囲いの中の「争い・摩擦」という意味に置き換えた時の感想。そういえば、組織を飛び出して急速に出世した奴は、戦争に乗じたか、あるいは自ら戦争が起こるように仕組んだかのどちらか。
きな臭い話だけども…あくまで比喩です。
ちょっと見方を変えてみると、現に、この赤木さんという方、この論文で自ら世間に戦争を仕掛けた結果、そうそうたる顔ぶれの知識人が反応し、本も出版するわ、トークショーに呼ばれるわ、単なるフリーターから脱出するチャンスをつかんでいる。
つまり結果的に、戦争の中にチャンスはあるという言葉をすでに実践・証明しちゃってるわけです。
もっとも、赤木さんご自身は、あくまで本当の戦争の話をしているんだし、本筋からはまったく的を外れた感想ですが…。
平穏の中にチャンスは少ない。
混沌の中にチャンスはある。それは確か。
とはいえ、平和が一番!には違いないから、わざわざ好戦的になる必要はないけども、
トラブルに巻き込まれた場合の心がまえとしてはアリかも。
誰しも、
「あの時は、悪い事が起こったと思って憂鬱になったけど、今思えば、それが良い方向へ転んだ。わからんもんだ。」なんて経験のひとつやふたつ、あるはず。
ピンチに見舞われても、めげてる場合じゃない。
喧嘩を売られた時こそ、修羅場の中にこそ「引っくり返す」チャンスがある…かもよ。