数ヶ月前、
近所のレンタルビデオ屋さんの店頭にこんな張り紙が。
「レンタル利用が激減していて、このままではお店を維持できません。皆さん、もっとレンタル利用してください。」
さらに、営業時間を夕方6時から深夜1時までに変更、との告知。その文面のストレートさに思わず笑ってしまったのだが、営業時間変更から想像するに、店主の方は生活のために、朝から夕方5時までのアルバイト(?)に出ているのではないか?という厳しい状況が読み取れる。
15年前なら…ターミナル駅の某大手ショップが登場する以前は、ビデオレンタルは、地元駅前に必ずと言っていいほどあったレンタルビデオ屋を利用するのが一般的だった。
大手チェーン店に加え、ネット配信、衛星放送、PPV、が普及した今のご時世、地元駅の小さなレンタルビデオ屋では経営が成り立たないのは素人でも容易に想像がつく。
以後、なるべく某ツタヤでのレンタルを控え、映画は、なるべくその店でレンタルするようにしている。
が…、いや~、同じような人が多くいたとしても、それで経営再建は難しいのでは??と思ってしまうけど、この「非常にわかりやすいSOS」は、それなりの効果があるのかも知れない。
……
「先週まであんなに元気だったのに。」
「信じられない。」
有名人の悲報の後には、必ず、そういうコメントが並ぶ。
「助けてくれ」だけがSOSではない。
彼女のSOSはきっと、
「無理があるほどに不自然な明るい笑顔」だったのだと思う。
ネが強い人ほど、きっとそうなる。
素直に「助けて」とはいえない。
それがSOSだとわかるのは、家族とか、常に身近に居れる人間しかいない。前述のレンタル屋さんのように、笑えるくらいのSOSの段階で、周りがなにか助けてやらなきゃ、手遅れになる。
たとえ本人が笑っていたとしても。
「一人では生きていけない」
そう、ブログに綴っていたという。
究極の叫びに聞こえる。
事業に失敗したとか、仕事がうまくいかないとか、
病気とか、なにか不幸な出来事に見舞われたとか…、
そんな事が不幸なのではない。
「孤独であること」が不幸なのだ。
孤独にならないよう頑張ること。
周りの人間を孤独にしないよう気を配ること。
…悲しみを回避するには、それしか方法はない。