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【俳優・映画監督・脚本家 カムイキョウジのモノローグ】

【映画の構成とメインエピソードあらすじ】ハートボイルド・フィクション

 2019年9月8日(日)「座・高円寺2」でプレミア上映となる監督映画「ハートボイルド・フィクション」についての紹介記事です。

【映画の構成】

 時間的には「中編」に値するメイン・エピソード「BAR(MAY2)~JUSTICE」を軸に、ドタバタB級映画へのリスペクトを込めた「BACKSHEET GIRL」、シュールな不条理劇風の「Guys and Pinklady」、あえてテイストの違う短編2本を同一世界に入れ込み、トータルテーマ「正義」と「愛」に収束させる。そんな狙いの構成。

 

【詳細あらすじ】メインエピソード「BAR(MAY2)」~最終章「JUSTICE」

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 五月二日。とあるBARにやってきた男・倉岡。そこには、陽気なマスターと先客の女・アリサがいた。倉岡はちょうど一年前にもこの店に来ていた。アリサとは初対面だ。酒が入ってくるに連れ、二人に一年前の出来事を話し始める倉岡。

 どうやら今日五月二日は別れた彼女の誕生日。一年前の四月の終わり、「誕生日の午後、広場で。」そんな手紙を残して彼女・美雪は姿を消した。美雪は、自分から指定したはずの五月二日になぜか広場に現れず、待ちぼうけをくらった倉岡は、帰り道にこのバーに立ち寄ったのだった。「俺がフラれたってだけの話だ。」すっかり吹っ切れた様子で談笑する倉岡だが、どこか様子がおかしい。

 場面は一年前に飛ぶ。女優志望の美雪は、オーディションで映画のヒロインの座を射止め撮影に入る直前だった。彼氏だった倉岡との別れには、なにか特別な事情があるようだ。

 一年後(現在)、海外での撮影を終え帰国した美雪は、映画の劇中で登場したタロットカード「JUSTICE(正義)」を正位置から逆位置に廻しながら物思いにふける。

 「ねぇ、二人でどこかへ行こうよ。朝までつきあうからさ。」アリサの積極的な誘いにも動じず、どんどん無口になっていく倉岡。やがて、そんなアリサの行動にも、なにかしらの理由があることを察する。「やめて…お願いだから。」小声でささやくアリサを怪訝な表情でみる倉岡。「お前…誰だ?」

 「ずっとある事件を追っていたが、調査に協力した刑事を殴り業務停止をくらった私立探偵」「それを『ある関係者から』一年前に聞いたという裏稼業の男」。オムニバスの別話の中に登場するヒントを拾いながら、物語は、登場人物たちの動機が一気に明かされる最終章…「JUSTICE」へ。

 真実の鍵は「七年前の五月二日」にあった。

 なぜか同じ日にBARに来る倉岡の目的は。美雪の想いは。果たして一年前に何があったのか。アリサは何者なのか。マスターは。そこに絡む私立探偵・黒猫と裏家業の男・鳴海。

 彼らをつなげた「七年前のある事件」とは。

 

 オムニバス長編映画「ハートボイルド・フィクション」プレミア上映まであと50日。