神威杏次 official blog

【俳優・映画監督・脚本家 カムイキョウジのモノローグ】

神様の知恵

人間の遺伝子には

「動物の血を見るとエクスタシーを感じる。」

という情報が組み込まれているんだと。

 

その昔のどこかの狩猟民族が、ジャングルに飛び出してライオンや熊に挑んだのは、

ただ食料調達の必要性だけではないと云うのだ。

死の恐怖を克服し、わずかな武器でライオンに挑む…そんな怖い事が続けられたのは、

そんな遺伝子…快楽のおかげらしい。

 

それはセックスに似ている。

仮に、セックスに快楽が伴なっていなかったら、ただ子孫繁栄という目的のためだけの行為だったら、人類はとっくに滅亡していたかも?

 

あんな疲れる行為、誰もしなくなるからだ。

 

動物が頑張って生殖行為に励むように、神様が、そこに「快楽」のプログラムを仕込んだらしい。

 

しかし、今時、動物の血を見てエクスタシーを感じたところで何も良い事はない。

どうせなら

「会社で書類を作るたびに興奮して気持ち良くなる。」

「重い物を運んだら、もれなく射精する。」

なんてプログラムだったら、みんなもっと働くだろうに。

 

キーワードは快楽…

快楽を伴う行為なら、人間は飽きない。真理ではある。

 

ただ、地球を作り上げた神様の偉大な知恵も、すでに時代錯誤ということか。