神威杏次 official blog

【俳優・映画監督・脚本家 カムイキョウジのモノローグ】

9・8「座・高円寺2」上映会に向けて。

2019年初頭からの長~い道のりが一旦のゴールを迎えます。いや、2018年からの…ですね、昨年の短編2本から、同じスタイルで長編を撮る…が今回のコンセプト。 同じスタイル…とは「できる限りの事は自分がやる」今の自主製作スタイルのことですが、第一の理由…

【映画の構成とメインエピソードあらすじ】ハートボイルド・フィクション

2019年9月8日(日)「座・高円寺2」でプレミア上映となる監督映画「ハートボイルド・フィクション」についての紹介記事です。 【映画の構成】 時間的には「中編」に値するメイン・エピソード「BAR(MAY2)~JUSTICE」を軸に、ドタバタB級映画へのリスペクトを…

ようやくここまで来た…ところで、ちょいと独り言。

2019年7月1日、9月8日「座・高円寺2」上映会のチケ発。 「やっと、ここまで来たか」というのが感想。 今年の初頭からずーっとこの映画のことをやってきて、撮影終了からは編集とクラウドファンディングの準備、チケット発売の準備…と、引き続き過密な日々を…

なぜか今さら「出演情報」的な告知をしている神威です。

長らく「俳優無期限休業中」なのですが(自分が撮る映画の自撮り出演は例外)どういうわけか、ここにきて「出演情報」なるものをsnsで告知しています。俳優現役時代にはSNSなどなかったので、そんなことしたことありません。「出演情報」デビューです。我な…

【撮影終了・編集中】近況のご報告【ハートボイルド・フィクション】

(2019年5月16日) 1月の脚本執筆開始から、9月8日の上映会を一旦のゴールとすれば、今はちょうど半分あたり。尋常ではない過密タスクとなる「撮影中」を無事に通過し、いまはまた人間らしいタスク量に戻っています。それでも、映画自体の編集・仕上げと…

考えない。

撮影10日前。ここ数か月で仮止めしていた数十本のネジを、最終調整しながら一本一本FIXしていく作業。正直言って、かなり大変でございます。 会社みたいに動く人間がたくさんいたり、使えるお金や日時がもっとあればどんなに楽かと思うけど、ないものはな…

『ボヘミアン・ラプソディ』はハードボイルド映画です…というお話

話題のハリウッド感動系映画には、原則として興味の薄いカムイですが…。 SNSで、大の大人がこぞって「泣きまくった」という感想。ちょっと尋常じゃないレベルの反響に「なにがあるんだ?」と気になって確かめに行ってきた。 はい、号泣しました。そして理由…

上映会あとがき -映画『マイ・ガール』『アンナ-Anna-』-

2018年11月17日(土)秋葉原ハンドレッドスクエア倶楽部にて。 2018年に製作した短編映画2本のプレミア上映会を行いました。saii監督作2本と合わせて、合計4本一挙上映のイベント。 まずはなにより、当日、舞台挨拶に集結してくれたキャストたち、観に来…

「残る」のが映画の力、「残らない」のが演劇の魔力

映画は「残る」ことが強み。かたや演劇は「残らない」ことが強み。土俵が違う異種格闘技戦。そもそも比べることが野暮なのだけど…。 ※後半はそんなお話。その前に…。 先日のこと「恐竜戦隊ジュウレンジャー」や「仮面ライダーJ」の主役で、現在でも絶大な人…

【復刻】ある闘い-Movie wars-(後編)【加筆・改訂版】

「実は、今度、奥山さんが日活に入ってくることになりまして…。」 あの奥山さん…だ。北野映画のプロデュースなどで当時、一世を風靡していたスター・プロデューサー。個人的にはカンヌ・パルムドールの『うなぎ』でお世話になった。あのチーム・オクヤマが日…

【復刻】ある闘い-Movie wars-(中編)【加筆・改訂版】

(前回から続き) 「脚本読みました。面白いと思います、一度、お話を伺いたい。」東宝の担当者の言葉を夢心地に聞いた僕は、俳優Tとともに、東宝本社に向かった。 部長室で、いろんなお話を聞かせていただいた、そして、僕の書いた「JIGSAW」の脚本につい…

【復刻】ある闘い-Movie wars-(前編)【加筆・改訂版】

人生で「山が動いた」と感じた瞬間が何度かある。これは、当時33歳の神威の「ある闘い」の記録。 『電話の主は、日活のプロデューサーY氏だった。「神威さん、来年のラインナップの中で2本とも行きます!スタッフを集めておいてください!」飛びあがった。…

コレの関係者試写とアレの再々演

先日『アンナ-Anna-』の関係者試写でした。 自分の頭の中にしかなかったものを可視化して、まずは最も近い関係者である出演俳優陣に披露する会…自分以外の人間に見せるのはこれが初めてですから、映画が世に出ていく第一歩目ということになる。 ひとまず、そ…

『映画を作りました』の巻

さて、もろもろ一段落してきたところで… 『映画を作りました』の巻。 予算なんてものはありません。全額ポケットマネー、自分で1から10まで走り回って作った、手作りインディーズ映画です。 一回の飲み代で消える程度の謝礼で参加してくれた俳優たちに感謝…

映画『アンナ-Anna-』完成と上映会のお知らせ

【ご報告とお知らせ】 2018年夏、春に撮った短編映画『マイ・ガール』に続いて『アンナ-Anna-』という映画を撮りました。尺は29分。ギリギリ「短編」の部類に入りますが、おそらく実際にを観た感覚は「中編」くらいのイメージになるはずです。「短編らし…

ハードボイルドってなに?ってお話

神威が作る作品はハードボイルドです。 すっかりそういうイメージになっているし、実際その通りです。ただ、そもそもハードボイルドというものを間違って認識されている方も多く、ただカッコつけて銃を撃ちまくったり、悪者をやっつける…みたいな。 まったく…

【復刻版】『あの狂気の裏には…特捜エクシードラフト撮影秘話』

以下は、2000年頃、俳優・現役時代の神威がHPに書いた記事です。以後、特撮ファンの方が各所でこの記事について言及してくださっているのは知っていましたが、いつしか、HPリニューアルのタイミングで消していました。最近、この記事がwikipedia「特捜エク…

映画『マイ・ガール』撮影終了のご報告やらなんやら

「撮影終了」=「素材を集め終えた」という意味。 肝心の編集はこれからで、いずれ完成する映画の全容は、まだ僕のアタマの中にしかない。 まだまだ「あとがき」みたいなことを書くタイミングでもないから、今回、自主映画を撮ろうとなった事の発端やら諸々…

僕が『黒猫のタンゴ』をあきらめるまでのお話

【今回、いつにも増して長文ですが、音楽の著作権に関するお話なので、映画や舞台で音楽を使用することのある方にとっては、それなりに面白いかも…です。】 「これだ!」「これしかない!」 映画や舞台に係るもろもろの著作権に関して、僕はきっと、普通の人…

「スタンフォード監獄実験」が教えてくれること。

状況が悪を作る。性格や人格は関係ない。 与えられた状況によって誰もが悪魔化する可能性を秘めている。どんな状況でも「自分自身」でいることがいかに難しいか。 僕らは、常に、自分が邪悪にならないように努力し続ける必要がある。 スタンフォード監獄実験…

バベルの塔とニッポンガンバレ

その昔、人間は、天に届く道を作ろうと「バベルの塔」の建設を始めたんだってさ。 物凄く高くてね、従業員が生活できるように途中に街があるような塔。随分長い間、大地を踏むことなく作業するんだ、みんな。 それが完成したら、天まで登れるんだから、すご…

ある星の人がやってきた話

ある星の人が、人類を救うためにやってきました。 ある星の人は、人類に「生き残るために」ある言語を伝えようとしました。その言語を理解することによって、時間や空間の概念が丸っきり変わるようだ。 人類が救われるには、現在の概念を変える必要があるら…

号泣の聖典『DEVILMAN crybaby』の衝撃【感想】

僕にとっては聖典なので観ないわけにいきません。 魂をえぐられたように号泣しました。 地上波では絶対に放送できない、美樹の「あのシーン」があります。タラちゃんはタロちゃんに名前が変わって、最期は原作から改変されたけど衝撃的に泣けます。「これが…

ノーガードの殴り合い~マウントポジションの先にあるもの~

天性の戦闘力を感じる。 マウントポジションを取った相手の顔面、それも鼻っ柱を狙って、ここぞとばかりに拳を叩き落す姿は、とても「弱者の悲痛な訴え」には見えない。 マウントを取ってからの戦い方で、人間性や度量がわかる。彼女の中に、マウンティング…

元・大阪松竹歌劇団(OSK)芝のり子 永眠

2017年11月8日未明 元・大阪松竹歌劇団(OSK)芝のり子 永眠しました。享年80歳。 引退から50年以上が経過し、母の現役時代を覚えている方も少ないと思いますが、5年ほどの短い期間ながら、母はきっと多くの方のご助力で、多くの方に愛され、輝かしい時…

記憶と感情のお話

「早く忘れたほうがいい。」この場合に忘れるのは「記憶」ではなく「感情」。 人間には、忘れるという素晴らしい機能がある。悲しみから立ち直れるのも、時間が解決してくれるのも、忘れることができるから。 ただ、起こった事実を本当に忘れているわけでは…

ブレードランナー2049【少しだけネタバレ】

「ブレードランナー2049」公開初日に鑑賞。 ネタバレは、事前に読んでも問題ない範囲に収めてはいますが「100%何も知らずに映画を観たい!」という方は読まないでください。 以下、ほぼ旧作についてのお話で、ストーリーや核心部のネタバレは避けていますが…

怒りの感情が人を幸せにすることはない。

「怒りが君を幸せにしたか?」 映画『アメリカン・ヒストリーX』の名セリフです。 ひとりのバカの身勝手な怒りの感情が、どう転んでも誰も得をしない状況を作り出し、よりによって最悪の結末となった東名道路の事件も、怒りが招いた悲劇。怒りだけの問題で…

「命」のお話 ~Tears in rain monologue~

『俺はお前たち人間には信じられない光景を見てきた。オリオン座の近くで炎を上げる戦闘艦。暗黒に沈むタンホイザー・ゲートのそばで瞬くCビーム。そんな記憶も、時と共に消える。雨の中の涙のように。…死期が来た。』 ブレードランナーは「命」の物語だ。 …

自然に逆らうということ

ペットショップの前を通ると嫌な気分になる。 人間の都合で、人間に好かれる個体を作るために、無理やりに近親配合されカラダの弱い子が生まれる。カラダが弱いという宿命を背負って一生を生きることがどれほど辛いことか、想像もしない。 人間なら倫理的な…