【魔女狩り】
主にヨーロッパで15世紀から18世紀に発生した社会現象のこと。
「魔女」とされた人々が告発され、裁判にかけられ時に死罪となった。大規模な集団ヒステリーや、モラルパニックの例とされる。魔女の濡れ衣を着せられ処刑された人間は数十万人にも上るという。【私刑(しけい)】
法と刑罰権に基づくことなく、個人または特定集団により執行される私的な制裁。 (wikipedea等より引用)
悪は悪であり、
善である自分たちとは違う生き物だ。
どうやらそう思いたいらしい。
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繰り返し同じことをやってるだけのテレビのワイドショーにかじりつき、SNSにわざわざニュース記事をシェアして「私刑」に加担する。
パンツの裏まで容赦なく覗き見てから…最終的に「あ~良かった。私(たち)とは違う。」とホッとひと安心したい。
そして、元凶である魔女を全員で捕まえて火あぶりにする。「これでもう安心ね♪」
遠く離れた町で、青い目の女が誰かの旦那を寝取ったらしい。
「不倫なんて!そんなことされたら絶対に困る」「ウチだって」「当然よ。」
→捕まえて火あぶり。
いや、ベッキンがお宅の主人と不倫することはきっとないから安心していいと思うのだけど、これは、一種のモラルパニックであり集団ヒステリーに近い。
もちろん、不倫は絶対的にダメなことなんだけど、そこでわざわざ集団リンチにしなくても、放っておいても、いつか絶対に気付くのです。不倫も浮気も、因果応報…確実に当人に返ってきます。くるんです。これが、なぜかそういう風にできている。ごめんなさい二度としません。
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「悪」を作るのは「状況」。
仮に、戦時中、どこかの国で捕虜を虐待した事実があったとしたら…手を下した軍人は悪人だろう。でも、彼を悪人にしたのは「状況」。
「そんな状況を作ったのは誰だ?」に目を向けなければいけないのに、どうしても、個体のせいにして片づけたい。それはおそらく、同じような状況から自分もまた逃げられないことに薄々気付いてるから。
だから、悪を作り上げ抹殺することで安心したい。
自分はそうはならない。
なりたくない。
なるはずがない。
だから見たくない。
目をそらしたい。
でも、残念ながら…、
あの人もこの人も僕もあなたも、
みんな同じニンゲンなんだ。
魔女なんて、最初からいないのさ。
他者の気持ちを理解できないのは想像力の欠如。
想像力を働かせよう。常に。