神威杏次 official blog

【俳優・映画監督・脚本家 カムイキョウジのモノローグ】

座礁船JANE

宮城県沖に座礁したロシアの貨物船「JANE号」 撮影は2008年ごろだったか、映画「新宿インシデント」のロケでジェーン号をナマで見る機会に恵まれた。 いやすごかった。 これまでの人生、ナマでみた風景の中で一番「怖かった」。 早朝に現場につき、手前…

大人の恋愛小説 「小説版 あらしのよるに」

「あらしのよるに」の小説版を読んでみた。 原作者が「決定版」だと言い切るだけあって完成度は高い。 ガブ(狼)とメイ(ヤギ)の性別を明言しなかったことは、この作品を奥深いものにした要因のひとつだろうが、この小説版でメイを女性的に描いたことは原…

東京の青い空

東京のいくつかの駅が地下化した。 東横線・渋谷駅、小田急線・下北沢駅、世田谷代田駅。それも半端な地下じゃない、地下5階。世田谷代田駅の階段など、もう笑っちゃうくらい凄い。 どんだけ地下に潜るんや、と。 先日、渋谷駅の地下から群衆に紛れて地上を…

壮絶に生きるということ。生きるという壮絶なこと。

ひさびさに妙なシンクロニティを感じ、不思議な気分にさせてくれた映画、 「ライフ・オブ・パイ」(劇場公開中) 「ん?これって…俺が最近、考えてることに似てる。」という感覚。偶然の一致なのか、なにかの因縁なのか、こういうことはたま~にある。 この…

生きる意味

元来、人間が生きる意味なんて何もない。 人間は、動物、植物、花、木…あらゆる生命と同等に、地球の…宇宙の…構成物のひとつに過ぎない。 地球の支配者となり食物連鎖から逃れたために、繁栄し知恵をつけ長寿を得てしまったがために、生きるためには…様々な…

嫌悪感の正体

ジョン・カーペンター監督の「ゼイリブ」と云うSF映画があります。普通に娯楽モノとしてかなり面白い映画だけど、この映画が訴えかけている事…テーマはかなりブラック。そして、映画から25年近く経った今、カーペンター監督が危惧したことは、まさに現実…

重い映画の名セリフ集 「セブン」「オールドボーイ」「アメリカン・ヒストリーX」

我が家に大型液晶テレビが導入された。 世の地デジ化商法にまんまと乗せられるのが悔しくもあって、また、普段さほどテレビを観る人でもないので、まぁそのうち、くらいに考えていたんだけど、買ったら買ったで、やはり大画面で映画を観れるのは嬉しい。 <広…

crazy baby kamui

昨日、なにげにネットをみていたら、ウィキペディアの英語版?のようなサイトに行き着いた。ウィキの正式な英語版ではないようなのだが、内容はウィキペディアをそのまま転載してる。 開発中なのか?なんなのか?やや意味不明ながら…。 そこでちょっと笑える…

混沌

2010年が終わる。 丸一年、俳優の仕事を請けなかったのは、ここ19年間で初めてのこと。撮影現場に出たのも、3月の映画が最後。 その間、俳優・神威は氷の中でずっと眠っている?状態。その間「世を忍ぶ仮の姿」である人間・神威は生きているわけで、…

幻想か希望か GANTZ 撮影現場

※画像追加:2014年 パンフレットより その日は朝から、ある特別な想いが胸に去来していた。 半年ぶりの撮影現場。昨年の秋に請けた仕事の残存。ポツンと一日だけ離れて、スケジュールが決まっていた日。 昨年秋にお話をいただきながら、スケジュール含む諸事…

ムチャ

俳優として生きてきた中で、何度か無茶をした記憶があります。 周りから見たらバカとか身の程知らずな行動なんだけど、根底にあるのは、現状を打破したいという純粋な想いゆえ。その時その時は、自分の中には確固たる…どうしてもそうしなければ納得いかない…

さらば相棒

今月末で、4年間連れ添った相棒に別れを告げる。 1994年式セリカ。 頑丈なトヨタ車とはいえ、さすがに15年走るといろんなところにガタが来る。 たとえベンツを買える資金があってもコイツを買った、というくらい好きで乗っていた「四ッ目セリカ」だけ…

やるからには…

本日は某・映画の衣装あわせ。 「諸事情で、しばらくスケジュールがとれない。」と、一度は丁重にお断りした仕事ではあったけど、数日後、「年末に一日、来年3月に一日、計2日間で、なんとかなりません?」と、あらためてのオファー。 こんなワガママ俳優…

「あばしり一家」記者会見

映画「あばしり一家」の記者会見に出てきました。 photo(C)毎日.jp photo(C)ORICON DD INC とてもリラックスした雰囲気で、楽しんできました。 映画は、11月21日、東京・渋谷HUMAXシネマにてレイトショー公開。 公式サイトです。↓ http://www.abashiriik…

神威になった日 THE KAMUI 

ひさしぶりに、竜童組の名曲「ザ・カムイ(THE KAMUI)」を聴いた。 実はこの曲が好きだったから、後々「神威」と名乗ることになったと云う、僕にとっては一生忘れられない曲なんです。 1987年頃に、当時ダンスを教えてくれていたダンサーの女性がジャズダン…